物流用語辞典
棚卸しはケース数も確認します。

循環棚卸とは

循環棚卸とは、在庫の種類や場所などを限定し、日ごとに分けて棚卸しを行っていく方法である。

 

循環棚卸に対して、一斉に全ての在庫を棚卸する方法を一斉棚卸という。

 

循環棚卸は、一般的にコンビニなどの小売店で採用されている方法である。入出庫のたびに商品をスキャンしながらカウントを行い、全体の個数変動を一元管理する。よって、循環棚卸を行うのは、高度なシステム化が可能な企業であるということがいえる。

 

循環棚卸のメリットとは

■業務を止めることなく棚卸が行える

一斉棚卸のように店を休んで業務を完全に止めて行う必要がないため、一日分の売上がマイナスになるようなこともない。また、一度に大量の在庫をカウントするような負担もないため、少人数で少しずつ進めていくことができる。従業員数が少ない企業でも行える方法である。

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循環棚卸のデメリットとは

■手作業で行う場合は精度が低くなりがち

循環棚卸には、正確なカウントが行えるようなデータ管理システムの導入が必要になる。手作業で行うことも可能ではあるが、精度が低くならないように注意が必要である。また、営業を続けながら棚卸を行うため、全ての棚卸が完了するまでの間で、最初と最後に行った棚の期間に大きなズレが生じやすい。

 

■全ての棚卸が終わるまでの期間が長く別途人員が必要となる

一斉棚卸と異なり、少しずつ作業を進めていく循環棚卸は期間が長くなる。その間、別途棚卸作業を行うための人員が必要となるため、本業の方で人員不足による作業負担もデメリットとなる。

 

 

循環棚卸を行う際には、棚卸を行っている棚の作業が完了するまで、入出庫を止めて在庫数の変動がないように注意しなければならない。

 

循環棚卸と一斉棚卸ではそれぞれメリットデメリットが異なるため、進め方をきちんと理解しながら、自社に合った方法を選ぶ必要がある。

 

株式会社低温では

 

冷凍・冷蔵の物流をしております株式会社低温では、各チームお昼の環境整備時に循環棚卸の項目を入れており、15分間に行える範囲で実施している。
日によって異なりはあるが3~4アイテムを常時、チェックしております。

棚卸しではパック数も確認します。

 

循環棚卸のメリット

半期に1度一斉棚卸をしているが半年間何も点検を入れないと大きな在庫差異が生じていた。
循環棚卸を取り入れることにより差異を限りなく少なく維持することができるので喜ばれている。
「在庫表はお客様の預金通帳である」預かる当社がきちんとした在庫管理ができていることでお客様は安心をして商品を預けてくださるので保管費を頂ける。

ロケーションごとに数量を確認する。

循環棚卸のデメリット

日々出荷業務がある中で、在庫差異が発生すると出荷データを作る際にに影響が出てくるため常に正確な数量を把握しておかないといけなくなる。
半期に1度の棚卸実施では大きな差異が生じてしまうのでこまめに点検していただくことが望ましい。

 

今は、システムを導入しどの商品がデータと不一致が起きているかおおよその検討をつけれるように取り組んでいます。
物流でお困りな事があれば、お気軽にお問合せ下さい。

~冷凍・冷蔵の物流専門会社~
在庫管理・梱包・配送まで低温にお任せ!

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この記事を書いた人

低温物流コーディネーター

低温物流コーディネーター

低温物流歴20年。運送部門、倉庫部門、営業部門に従事した低温物流のプロが物流をコーディネート。実際に携わってきた経験を元に、低温物流に特化した問題解決事例をご紹介します。