低温物流とは
低温物流とは、食品や医薬品などの商品を生産者から消費者へ届けるまでの過程をある一定の温度に保ちながら流通させることをさす。
その過程には卸売業者や小売業者などを経由する。
また、一定の温度とは商品ごとに異なり、3温度帯や4温度帯というようないくつかの温度帯が業界全体で共通認識として用いられている。例えば3温度帯は常温・冷蔵・冷凍の3つの区分に分けられるのである。
菌というのは10℃以下の環境下で増殖が遅くなり、マイナス15℃以下ではほぼ繁殖不可能となる。
この特徴を踏まえて、冷蔵庫は0~10℃、冷凍庫はマイナス18℃以下の設定となっているのだ。 なお低温物流の他にも、同じ意味あいでコールドチェーンや低温流通などの呼び方も存在する。
また、低温物流と全くおなじ発音で定温物流というものも存在するが、これらは全く意味の異なる用語である。
冷凍状態に近いのが低温物流で、10℃~20℃の間で管理されるのが定温物流である。
低温物流を用いる意義は、生産に季節の制限があることで長期間鮮度を保つことが難しく価格の変動が激しい商品の安定供給を図ることにある。
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